ARE YOU in THE FOREST?のZINEを読みながら、
自分にとっての森ってなんだろうと頭をめぐらせていたら、
昔昔を思い出しました。
わたしの通った小学校は、森林を開拓した場所にぽつりと立っておりました。
フェンスの向こうは窪地で中には沼があり、ときどき白サギがやってきました。
それを見るとわたしは嬉しいような怖いような、子供にとってはなんだか変な感情が湧いていたのを覚えてます。
周りがそんなで、その頃は野犬(本当に怖い)もいたものでしたから、
登下校のルートは学校で厳しく決められていて、
当然森を通って帰っては行けませんと禁止されていました。
でも好奇心旺盛な小学生はやるものです。
誰も見ていないのを見計らっては森に入り込み、
獣道のようなところを通るスリルを感じながらターザンごっこをしつつ帰ったものです。
一度遊びに夢中になりすぎたせいか、森の中にカーディガン、そう白いカーディガン。を忘れてきてしまいました。
次の日の帰り道、それが森と道路の境目あたりにひっかかってるのを発見しましたが、
わたしはそれを持って帰ることができませんでした。
森で一夜を過ごした汚れた白いカーディガンは何か別のものになってしまったように感じたからかもしれません。
1970年代。
高度成長期の市内で初めての鉄筋コンクリートの小さい小学校。
まだ通学路は土色で、
近代化されていく町と自然がくっきりとコントラストを見せていた
明るい未来がもてはやされた時代でも
わたしにとっての森はいつも暗く怖く未知で魅惑的でした。
そして森といえば。
ツインピークス。
もう20年も前なんだなぁ。