先日原美術館で開催中の
ジャン=ミッシェル オトニエル「MY WAY」展に行きました。
マトリョーシカのようなガラスの中には水がたたえられ、
その中には彼の内面をあらわす美しく不思議なものたちが。
海の生き物のようです。
表面に鏡の加工がされた大きなガラス玉が繋がれた様は体内にあるなにがしかのようで
そのガラス玉ひとつひとつの中に見える自分自身は
まるで細胞の中に入ってしまったかに錯覚を起こします。
ミクロとマクロの体験。
こんなジュエリーのような作品も。
壁に写る影も美しい。
展示してあった初期の内向的な作品と、
これらのガラスを使用した明るく透明感のある作品の対比が大きく、
そこへ至る作家の表現の変化はなんだったのかしらと思いめぐらしたり。
思ったよりも柔らかい印象だったのはガラスの完全ではない形だからでしょうか。
とても人間的で有機的な展示会でした。
美術館のすてきな庭にも展示されており、あいにくの曇り空だったのですが
いろんな鳥達がそこで楽しんでおりました。
ここでは時間がゆっくりのようです。